数あるBS番組の中から、栄えある第一位に輝いたのは… ズドドドドドドドド(ドラム音)ジャーン!!!(シンバル)
「エイラク〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」である。
平日17時からBS12で放送している中国の宮廷ドラマだ。
紫禁城の女官のエイラクが、その美貌と頭脳を活かし皇帝をも魅了して、最終的に皇后まで上り詰めるというサクセスストーリーだ。これがもう、中高年の血液のようにドッロドロで、愛憎と復讐と殺戮と謀反とほんの少しのトキメキが相まって素晴らしい仕上がりとなっている。
最終話のクライマックスでは、全員が全員を裏切りまくっているに、みんなが無実を訴えて、もはや誰が真実を語っているのか全くわからなくなる始末。整理するために書き出してみたが余計わからなくなった。

このドラマのもう一つの利点は、中国語のリスニングになるところだ。毎日見ていた甲斐もあり、最近ではファンシャー(皇帝)とファンホー(皇后)が聞き取れるようになった。
先日チャイ語の先生にエイラクを見ていると伝えたら、「それは外国人が水戸黄門を見て日本語を覚えるようなものだ」と仰られ「現代が舞台のぬるい恋愛ものにしなさい」と課題ドラマを出されてしまった。この刺激的な歴史ものの後に、ぬるい恋愛ものなど物足りないに違いない。
さて、これだけ宣伝しておきながら、残念なお知らせがある。聡明な読者はもうお気付きかもしれないが、そう、昨日最終話が放送され物語は完結してしまったのである。
なのでこれから見る人はDVDを購入することを強くお勧めする。見終わったら感想を述べ、必ずDVDは私に譲るように。
